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指導者が見逃す辞める合図 2.

上司・部下が見逃している重要な点は、部下の訴える退職理由はほとんどが「嘘」である。
・新規事業で幅広く挑戦したい
・大きな企業で専門性を磨きたい
・家族に看護や介護が必要になった
・体調を崩したので、自分のペースで出来る仕事がしたい
・ほかの業種に挑戦したい
・今の給料では生活が維持できない
・会社の使命や文化が自分と合わない
しかし、実際の退職後の行動が、退職理由と相反する場合が少なくない。
彼らが嘘をついていたかというと、必ずそうとは言い切れないが、どれも決定的な要因には至らない。
退職理由を1つではなく合わせ技として語り、自分を正当化している。
辞めたいと言い出すまでの段階として、
1.仕事や職場の環境が自分の思うような状態でない
2.不満が溜り「悩みぶれーき」を踏み続けづらくなる
3.環境が変われば楽になると考えるようになる
本人ももやもやとしたものを抱えているだけで、自分の置かれた状態を完全に理解できている訳ではない。
無意識のうちに環境を変えれば状況が変わり楽になれると思ってしまう。
とは言え、そんな理由で上司を説得するのは難しい。
そこで理由を合わせ、自分と上司を納得させようとしている「悩みぶれーき」が存在し、蓄積し、退職回路を押す原因となる。
しかし、これがすべての原因ではなく、問題のある上司の存在や度を越した過酷な労働環境、職種や自分の強みとの相性など、
退職、転職が望ましい場合も多く存在するが、発展的、前向きな理由の退職より圧倒的に「悩みぶれーき」の退職希望が多いと認識している。
では、なぜ「悩みブレーキ」を踏んでしまうのか?
大きな原因の1つが「他責」によるものだから、現在の「悩み・不満」から抜け出す方法として転職することで「悩み・不満」を減少させようとする。
つまり、自分の行動を変えてみるという発想ではなく「これは自分のせいではない。他に原因がある」と考え、退職に解決の道を求めようとする。
自分が変わらないまま事態が変わる可能性も「0」ではないが「他責」にするのは非常にリスクが高い方法に思われる。

[1305] by kuwa-chan (2018/06/05 Tue 00:00)

[1305] 指導者が見逃す辞める合図 2. by kuwa-chan 2018/06/05 Tue 00:00コメントを書く